この本では様々な哲学者の有名な言葉を引用し、それをわかりやすく落とし込んだ本である。いま現状で何か不満などを持っている人には何か刺さるものがあるんじゃないかなぁって本です。
4章までは、しあわせの条件というテーマでどんな幸せの類があるか、どのように行動し考えたら良いかを説明。最後はニーチェを引用し、”喜びを汲み取ろうとする姿勢があれば幸せになる”と締めた。
私たちの欲望と能力の間にこそ、私たちの不幸がある。その能力が欲望と等しい状態にあるものは完全に幸福と言えるだろう。
ルソー エーミール (上)
公園で遊ぶ子供を見守る親のように、安全な基地(セキュアスペース)が大人にも必要。励ましや手助けが必要なときにはいつでも利用できるが、そうでないときは積極的に介入してこない。そんな心理的安全性。
そなたたちはかつてなんらかの喜びに対して「イエス」と言ったことがあるだろうか。もしそう言ったとすれば、そなたたちは一切の苦悩に対しても「イエス」と言ったことになる。一切の所有物は鎖で、糸で、愛でつなぎ合わされているのだから。
ツァラトゥストラはかくかたりき 第四部酔歌
これは僕の「今がハッピーだから過去の選択も苦悩も万事必要なことだったので後悔はない」思考に似ている気がする。