マーケティングプロフェッショナルの視点・思考を戦略・マーケティング・ブランドという3つの構成で論じている。
特に印象に残った話は「ネクタイは万年筆の競合になりうる」というもの。万年筆の競合を思い浮かべると、ボールペン・シャープペンシルという『書くための文房具』という分類での競合を挙げる。しかしそれだけではなく、PCやタイプライターも『考えをアウトプットするための媒体』という分類では競合であるし、ネクタイは『知的な贈呈品』という分類では十分に競合である。
あるモノに対し、それをどういう分類とするかで競合も変化する。HP制作の競合でいうと、SNSは言わずもがな『アウトプットの場』という分類では競合であるし、紙面広告(チラシ)も『商品紹介』という分類をすれば競合となり得る。
多数に分類できるビジネスほど、競合は多数存在してしまう。