調査結果を基に、遺伝がどの程度子供の能力・精神に影響を与えるのかを論じている本。
一卵性双生児と二卵性双生児を調査対象とすることで、遺伝なのか育った環境なのかを切り分けることができる。育った環境は同じだけど、遺伝子は違うという感じの対照実験です。
結果として、IQ・EQや依存体質だけではなく、好きなもの・ことなど、非常に多くのものが遺伝によって決まっており、「誰がどう育ててもある程度子供は同じように育つ。」ということが明言されています。
自由な環境であれば遺伝が羽ばたけるので大きく顕在化するし、制約が多いなど厳しい環境絵は育つ環境の影響が大きいようです。ネグレクトなど、真っ当ではない環境でない限り、遺伝通りに育ちます。
環境によって遺伝が顕在化したりしなかったりするので、教育自体は必要である。
親としては、経済的・心理的に負担にならないように、家が居場所であり続けてくれるように温かい家庭を築くことができたらなと思います。(親じゃないんですけどね)