映画「怪物 /監督_是枝裕和」を見てきました。世界三大映画祭やアカデミー賞の受賞作品は都合が合えば見に行きたいタイプです。メイン子役2名の魅力的な演技に引き込まれました。また、本作は坂本龍一さんの遺作でもあり、特にエンディング音楽は私の好みでした。
以下ネタバレを含む可能性があります
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タイトルとPV的にホラー要素がある映画なのかと思っていました。しかし、ホラー要素は一切なく、小学校周りの諸問題(e.x いじめ)を群像劇の手法で描いた作品でした。前半は、教師にいじめられる我が子持つ母親の視点で、真摯な対応をしない学校側にヘイトが集まるように描かれる。中盤以降、教師視点・子供視点など様々な視点で描かれ、各主要人物で悪者はいなかったと思わせられます。
背景にある問題に対して誰も本質を見ようとせず、表面的な証拠だけで事を進めたこと(=短絡的に行動したこと)が良くなかったのかなあ
という感想が終盤には出てくるが、1人目の視点の時に学校側・教師側へヘイトを向けていた自分の短絡さに反省。